土井善晴『一汁一菜でよいという提案』、グラフィック社、2016年

NHKの「きょうの料理」で有名な土井善晴さんの著書。タイトル通り、一汁一菜のレシピも登場しますが、「ご飯、味噌汁、漬物」を軸に日本人の美意識や人としての在り方について綴られていて、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』にも通じるものを感じました。

一汁一菜でよいという提案
土井善晴、グラフィック社、2016年

より理解を深めたい人へ(参考・関連文献紹介)

土井善晴さんは料理研究家でありながら、大変勉強家であることが本書から伝わってきます。文献だけでなく、識者の方々の言葉の引用を見ると、料理の分野だけでなく、人類学や数学、哲学にまで渡っています。この本を理解する上で、出典元に直接触れることはとても大切だと思いますので、ぜひ読んでみてください。

山極 壽一『ヒトの心と社会の由来を探る ~霊長類学から見る共感と道徳の進化~』(国際高等研究所)は絶版のため、別の書籍を紹介させていただいています。