NHKの「きょうの料理」で有名な土井善晴さんの著書。タイトル通り、一汁一菜のレシピも登場しますが、「ご飯、味噌汁、漬物」を軸に日本人の美意識や人としての在り方について綴られていて、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』にも通じるものを感じました。
より理解を深めたい人へ(参考・関連文献紹介)
土井善晴さんは料理研究家でありながら、大変勉強家であることが本書から伝わってきます。文献だけでなく、識者の方々の言葉の引用を見ると、料理の分野だけでなく、人類学や数学、哲学にまで渡っています。この本を理解する上で、出典元に直接触れることはとても大切だと思いますので、ぜひ読んでみてください。